「長時間移動による腰痛について」です。
新幹線や飛行機、車の場合が当てはまります。
理由は解りませんが、これらのシートは全て腰が後ろに膨らむ様な作りになっているのです。
人間の正しい湾曲は「前弯」と言って腰が前に反っているのが正しいのですが、これらのシートは「後弯」と言って後ろに膨らむ作りになってしまっているのです。
正しい状態で無い時間が長く続くと、腰は当然疲れてしまいますね。。。
ご相談者
【年齢】60代前半
【性別】男性
地元のご友人の紹介で来店
【症状】
・腰痛はもともとあったが、最近出張が多く痛みが強くなってきた。
・1時間も座っていると、じっとしてられない位痛みが出るとの事。
・立つときにゆっくりしか動けない。
・どちらかというと、左が痛い。
患者さんの声
・動かしても痛みが出なくなった。(1回目の施術後)
・座っていても前より辛くない(2回目術後)
1回目
座位(座った状態)で触診すると、左の骨盤が上がっていて身体が傾いている。
右足を上に組んでいる形に歪んでいると伝えると、そうですと。
腰椎が後ろに膨らんでしまい、筋肉も身動きが取れない状態になってしまっている。ガチガチだ。
検査で腰を曲げてもらうと、痛みがあるという。
筋肉の硬さが強すぎるので、良い睡眠がとれてない様ですね。というと、夜中に何回か目が覚めてしまうと。
少しほぐした後、骨盤調整をした。
ポキポキと2つ骨が動いた音がした。
直ぐにまた腰を曲げる検査をしたが今度は痛くないと。
背骨も猫背が癖になっていたので、胸椎(背骨)7,8番を正しい位置に調整した。
脳の血流の改善の為に、後頭骨も左が下がっていたので調整。
脳に酸素が行けば睡眠の質も改善されていくはずだ。
2回目
6日後
注意しておいた足組はやってないという。
それでも少し癖が出て、40%程の歪みが出ている。
次の日は良く眠れたとの事。
出張に行ったが、痛みは出なかったという。疲れのみに。
来週は中国に行くので少し心配されていた。
調整の形は問題無く。
3回目
8日後
中国のフライト(片道6時間)もそんなに苦では無かったと喜んで頂いた。
でも疲れは出ているし、今度は肩こりが気になって来たと。
その後も3回ほどの調整で腰痛は無くなった。
今でも身体の疲れがあれば、月に1,2度来店している。
総括
足を組んでいれば、身体の土台である骨盤が曲がってしまい痛みが出やすくなってしまいます。
そこへ腰の疲れやすいシートに長時間となると負担が増大してしまい、このような腰痛が出てしまいました。
施術だけで収まればよいのですが、長時間は誰でも疲れてしまいます。
防衛策として、腰が後ろに膨らみすぎない様にクッションを入れるのもの一つです。
ちなみに映画館のシートも形が悪いので要注意ですね。