五十肩の改善例

 

「五十肩」は科学では解明しきれていないのですが、背骨や、肩甲骨の位置、肩関節の動きが悪いなどの理由で炎症が出ている状態です。

 

 

 

放っておいても痛みは突然無くなりますが、肩が挙がらない状態に固まってしまう癖は残ってしまいます。

 

急性期を過ぎたあたりで早めの治療をするべき症状です。

 

 

 

46歳 女性  2010年10月頃来店

 

会社員 

 

バレー、テニスを月に2回はしている。

 

千葉から来て頂いたようだ。

 

 

 

症状

 

・朝起きた時に右肩が痛くて挙がらない

 

・スパイクやサーブ時に肩を挙げると痛みが出る

 

・学生の時からやっているが、痛みは2年ほど前から

 

・大きな怪我や打撲はしていない。

 

・痺れはない。

 

・甲殻類のアレルギーがあるが、関連性はないと推測する。

 

 

 

検査所信

 

右肩の外転(外側から回してあげる動き)検査でも真上(180度)まで上がる所が90度までしか上がらず、90度時点で痛みが出る。

 

肩関節が内旋(巻肩)の形になっており、中で引っかかる様にも感じる。

 

ちなみに左肩は140度ほどの可動性有。

 

脊柱も左に捻じれがあり、右肩の筋肉が解放されていない。

 

スポーツを続けていきたいが、不安に思っていたとの事。

 

また、思いっきり打てないのでストレスになっている。

 

 

 

施術

 

脊柱の調整で肩の筋肉を解放。

 

この時点の変化では120度ほど挙がるように

 

頸椎の下部の調整もした。

 

鎖骨の位置も肩の内旋にも悪影響を与えているため、調整

 

160度までは上がるようになったがあと一歩。

 

巻肩を調整し、両腕まっすぐ挙がるようになった。

 

角度は申し分ないが、痛みがまだあるので肩関節の中のすべりを良くしていくと、痛みが少なくなった。

 

 

 

所見結果

 

最初に痛みの度合いが100あったとすると、調整後は40位だと言う。

 

全体の形が馴染んでこないと痛みの炎症は治まらないと説明し、再来店を薦めた。

 

寝る時にいつも同じ方向を向いているクセが体に出ていたので、注意しておいた。

 

 

 

2回目

 

6日後来店

 

痛みは減ったが、まだ40付近の痛み。

 

寝方の癖をあまり注意していなかったらしい。

 

再度注意。

 

 

 

今度は最初から140度は挙がっていたので、ある程度キープできていると実感。

 

脊柱の調整は難なくできるが、肩関節のすべりが悪いのがあいかわらず気になる。

 

2年ほど痛い期間があったので、関節面の変形が心配。

 

 

 

3~6回目

 

1週間程のペースで来店

 

20くらいの痛みが出たり出なかったり。

 

「前よりはだいぶ楽です」と言って頂いたが、放っておくと痛みが再発する可能性があるので「今は良くなりかけている大事な時期です」とお伝えした。

 

 

 

7回目

 

1週間後

 

朝の痛みは全く無くなったが、スポーツ中の痛みはまだ少し気になるとの事。

 

思い切って1度スポーツをお休みすることをおススメ。

 

これは炎症は安静にしないと治まらないという理由から。

 

3週間のお休みをする事に。

 

身体のクセは大分取れてきている。

 

 

 

8回目

 

1週間後

 

早めに治したいのでペースをくずさず。

 

スポーツをしていないので、普段は痛みを感じないと。

 

検査でも痛みは出ない状態になる。

 

肩関節の引っかかりもほとんど感じないが棘上筋(肩甲骨のトゲの上にある筋肉)の硬さが気になる。

 

普段肩のインナーマッスルと言われているので、大事なポイント。

 

肩に力が入っていると伝えると、「職場が寒いんです」と言う。

 

冷えないように工夫してもらった。

 

 

 

9~10回目

 

筋肉も徐々にほぐれる。

 

スポーツを開始するので次回の報告待つ。

 

 

 

11回目

 

10日後

 

スポーツ中の痛みはなかったが、次の日の朝に少し痛みが出た。

 

 

 

その後は痛みはなくなったが月に1回の定期的なケアをしたいとの事で現在も来店している。

 

 

 

総括

 

この方の場合は寝る時に同じ向きを向いていた事によって、肩が巻いた状態で固まってしまったことが一番の要因でした。

 

実際に関節面の変形があったかはわかりませんが、変形があると元には戻りきらないこともあるので心当たりがある方は早めに治療を受けられた方が良いでしょう。